管理荘

絶対とは言えない状況

関東の山と自分、春を前に。

ちょこちょこ山に登っている。2018年は1月に立て続けに登り、春に一回、夏に一回、12月に一回といった緩いペースだ。2019年は3月時点で1月に一回、2月に一回だ。複数人で行くことが半分、一人で行くのが半分。

計画を立てる時がまず楽しい。グーグル・マップを立ち上げ、航空写真モードにして、関東平野の都市部と緑色の山間部の境界に目を通して行く。この時点ではテンションは高くはないのだが、ここがキモだと思っている。関東平野の「山と都市」の境界線を見ていくと「〜山」と名前のついたマークが現れる。なにかピンと引っかかる。あとは、この山の情報をヤマレコだったりヤマケイだったりでレベルの低い山かつ人気の無い山であることを確認し、近くに伊勢崎線だったり常磐線だったり秩父線だったりが通っているか、電車が近くにないにしても、そこからバスが通っているかを確認し、最終的に直感を働かせて決定する。

山行の当日になり、山に一番近い駅に到着する。駅前は意外と都市化されている場合もあるが、大抵は駅員さんが一人、駅前にトイレが一つのスタイルの簡単な駅だ。駅から、山林に向けて歩いていく。ここでは地元の人と簡単に挨拶をしたりして危険人物でないことをアピールする。山林に入ると植林された杉、足元にはその落ち葉が堆積している。よく引っかかる罠として林業で使われる道がまっすぐ伸びているが、そちらに進むといつしか道は狭まりヤブにハマるというパターンだ。林道の脇に急登の登山道が別れているのに気が付きそちらにすすまないとならないのだ。その後はつづら折りの道で高度を上げていく、沢を脇にみながら上がっていく場合、単に植林を上がっていく場合、地面が削れてしまって崩れた斜面を手を付きながらあがっていく場合。等を繰り返すウチに尾根に到着し視界が少し開ける。体温もずいぶん上がってきているので着ている服を脱いで体温調整する。バブルの時代に買った赤いスキーセーターを脱ぎ、ワークマンで最近買った防寒シャツ一枚になるのだ。ここまでで人に合わなければそのまま下山まで人と合わない可能性は高い。ここからは植林された木と自然木が半々といったところで、山肌は岩が露出したところが多くなってき、勝手ながら自然と一体化した気分になっていく。

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岩も多く道が道として不明

ここまでの記載は、いつ登った時の記憶か曖昧なまま書いているので記録的価値はなにもないのだが、このまま続ける。

木の枝につけられたピンクのリボンをたどる道と言えない道、この時点で時間は朝の10:00頃、岩場から見下ろす下界は生活を開始したなという雰囲気が伝わってくるぐらいの距離だ。このあと、斜面の木を縫うように設置されたロープを伝い最初のピークに到着しそこからは急な上り坂はすくなくなり、同時に木々に覆われ街との距離も遠くなる。鹿と林業の人々の痕跡。

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植林の向こうに自然林が見える

11:30頃。この先の道は更に迷いやすくなるが、そのまま歩きつづければ別の町にでることができる。しかしそのルートは夕方までかかるので、今日はこのまま元の駅へ戻ることにする。食事を取るのに一時間。食事の後は行きよりも穏やかな勾配の「元々は街道だったんだろう」というある意味退屈な道を下り。家へもどる。

山に登るときは前日、当日の朝、行動中、昼食と。炭水化物をしっかり取る。一度朝飯抜きで山に行ったときに途中ヘタってしまって判断力も落ちてしまったことがあるからだ。この炭水化物をしっかり取る山行習慣のせいで山に登った日の後の週は体重が増える。これは山の後にビールで喉を潤すのも関係あるだろう。

今年もそろそろ春がやってくるが、引き続きこんな感じで週末は山に隠れに行く予定だ。