管理荘

絶対とは言えない状況

ベトナムで暮らす。総括。

思い出した頃に書く記事。

丁度2016年も半分たったので総括する。ベトナムはオクラが旨い。日本のオクラに比べて、生命力にあふれている。たまに選別に間違えると筋張ったブツに当たることもあるが、全体的に満足度の高い食材だ。茹でたものをカレーに入れるか、納豆に混ぜるかがレコメンドだ。

f:id:Boox:20160703042022j:plain

10年前のホーチミン市を思い出す。Lê Văn Sỹ通りのアマラホテル(今のラマナホテル)側にの並びにスーパーマーケットがあった。オジサンだかオバサンの絵がパッケージの、包装を剥くと緑色の石鹸をこのスーパーマーケットで買い、身体をあらっていた。泡立ちがよかったか香りがどうだったか記憶がないが、シャワー暮らしというのは慣れないものだと思ったことは思い出す。Lê Văn Sỹ通りから中心部に向かうと市場を右手にしてThị Nghè運河にぶつかる。今は護岸工事がすっかり済んでバイクをぶっ飛ばして走れるTrường Sa通りになっているが、その当時はヘドロがなだらかに積もった川原となった臭くて暗い道だった。そのヘドロの香りが漂うネットゲーム屋で、子どもたちが遊んでいる横で、ゆっくり開くGmailをチェックしていた。そういえばLê Thánh Tôn近辺でも外国人はインターネット屋でメールチェックをしていた記憶がある。更に運河を渡り右に曲がるとKỳ Đồng通りになるが、左手にCháo Cá Lóc(雷魚粥)屋、右手にMì Hoành Thánh(ワンタン麺)の店があってよく食っていた。Mì Hoành Thánh屋は今もあるが、粥屋は今はない。ここと同じ位旨いCháo Cá Lócはないかと今も探している。

f:id:Boox:20160703042204j:plain

それから10年経ってThị Nghè運河の臭さは無くなったものの、街に対する新鮮なワクワク感は変わらない僕のベトナム感なのだが、一方この10年でのベトナムに於ける僕はどうなのだ。という所が総括なのだ。変わったのか変わらないのか。

f:id:Boox:20160703042247j:plain

今日、数時間後にタンソンニャット国際空港に向かう。ぜんぜん総括になるようなテーマも立ち上がらずこの文章も終わってしまいそうだ。

変わったか変わらないのか。変わったのだろう。10年前、そのころの痩せた体系のごとくベトナムに来た当初は弱っちかった。ゆっくりと日に照らされて、埃を吸い込み、市場(いちば)の湿気で蒸されて、サイゴンの街にフィットしたボディーになってきた。そして、なんか日々、食えてきているということにありがたいなーと。感謝というジェネラルなことばで表すのは失礼なぐらいな個別のありがたみ。

f:id:Boox:20160703042436j:plain

もう、最後になりそうなので、やり残したことはないかと、自分に問いかけてみる。そりゃあるでしょ。ベトナムに住んでいたというにしてはまだまだDigれてない。

では、出かける準備をする。

最後に紹介しておく。この一曲で10年間を食ってきた感もある。「この草はたべれますか」。