ミニマリストな抱負
「毎年過ぎていくのが早いな」とばかり言うのもそろそろ飽きて、計画的に生活をおくらないと何かマズイ(あっという間に終わる)という段階まで来ている。残りの人生を計画するということもそうだが、その前に今年の計画=「抱負」を立てないことには話ははじまらないのではないか。建てよう建てようとおもいつつ旧正月からも1ヶ月経ってしまった時点で無計画なのだが、「以前の自分と比較して相対的に計画的になる」ぐらいが目標の緩い計画性でいいやとも思っている。
風呂の柚子のように様々な「抱負」が浮きつ沈みつするのだが。大局的に「ミニマリスト」ブームに乗るということで決める。いらんものはドンドン捨てて、頭のなかもすっきりしようという趣旨でだ。
世ではこの「ミニマリスト」ブームの前段として断捨離ブームがあったと認識しているが、この時は抹香臭さに乗りきれないものがあった。とはいえ、先日実家に戻った際にあまりの文化資産(CD/本/VHS)の多さに辟易して、また昨今のクールなネーミングの「ミニマリスト」ブームだ。今やるしかないと、資産の廃棄、売却を始めた。
Picture of a City (islands lineup rehearsal) / King Crimson
当然のことながら片付ける”イコール”趣味の棚卸しになるわけで。結果「捨てられない」「売れない」衝動との戦いの末に過去の些細な趣味にマツワるエピソードが思い出されることになる。
紙類の山から「太陽と戦慄」期のキング・クリムゾンのメンバーの写真がでかでかと映った1992年カレンダー(たしかディスクユニオンの特典だった。既に半分カビてる。)を掘り出した。「若い時一番好きなバンドはキング・クリムゾンだった」ということを思い出し、次に「趣味のバンドで作る曲はよくキング・クリムゾンをパクってた」というところまで回想した。
キング・クリムゾンの2ndアルバム「ポセイドンの目覚め」の中の二曲目"Picture of a City"という曲がある。これをパクったことを今まで誰も指摘してくれなかったので今言うが「ごはんに溶き卵」という曲だ。原曲の複雑な所とインプロを全て取り払った「ミニマリスト」な構成にしてしまったのが、誰も気がついてくれない所以なのだが、ひっそりとここにパクったことを宣言します。因みに自己満足で曲の詳細を説明させていただくが、歌詞は「ごはんに溶き卵。かけて食べる」をリフレインすることに終始し、途中ドラムが4/4拍子をキープしながらリフは5/4拍子+5/4拍子+6/4拍子にするというリーズナブルにプログレッシブを志向した曲だった。
さて、早々に思考の「ミニマリスト」化は失敗しているように見えるが。物理的にはほんと、キング・クリムゾンのCD以外はナルベク処分して行きたいとは思ってる。今年も残り9ヶ月宜しくお願いします。
In the Wake of Poseidon: 30th Anniversary Edition
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